特定層100名超のアンケートが1ヶ月→1~2日で回収と劇的にスピードアップ。低コスト化で調査が「当たり前」に

三口産業株式会社様
化粧品メーカー 従業員数101~500名

三口産業株式会社様は、大阪を拠点に美容室専売のヘアケア製品の開発・製造・販売を行う企業です。

商品開発や販売促進において顧客アンケートの必要性を理解しつつも、従来のオンラインアンケートを利用すると高額な予算と1ヶ月以上の期間がかかるため適切なタイミングで実施が難しく、調査は後回しになりがちだったといいます。

またメインターゲットである美容師さんへのアンケートは、顧客へ用紙を配布するといったアナログな手法しかなく、十分な件数が集まらないため企画の精度向上にも課題を抱えていました。

そこでセルフ型アンケートツール「Freeasy」を導入したところ、欲しかった特定層(美容師)からの回答がわずか1~2日で回収できるようになり、今では調査が組織の「当たり前」になったそうです。

今回は、マーケティング部の筑城様・松岡様・上村様に、Freeasy導入前後の変化について詳しく伺いました。

目次

課題

  • 商品開発に欠かせない特定層(美容師)対象の調査がアナログな手法に限られ、サンプル数確保と回収に時間がかかり、必要なタイミングで実施できなかった
  • 従来のオンラインアンケートは高コスト・長納期で年に1回程度しか実施できず、調査自体のハードルが高かった
  • 企画が固まった後の裏付け調査が中心で、開発初期のニーズ調査などを気軽に行えていなかった

解決策

  • 月額費用が不要で、都度払いが可能なセルフ型アンケートツール「Freeasy」を導入
  • 1万円程度の少額からでも調査を開始でき、稟議不要でタイムリーに利用できる体制を整えた

効果

  • スクリーニング機能を活用し、これまで困難だった「美容師」への定量調査(100サンプル以上)が実現し、企画の精度が向上
  • 調査期間に1ヶ月以上かかっていたが、準備から回収まで1週間(回答1~2日)と大幅に短縮され、スピーディーな意思決定が可能になった
  • 調査のハードルが下がり、ニーズ調査からデザイン評価まで商品開発のあらゆるフェーズで気軽にアンケートを実施できる文化が醸成された

従来のオンラインアンケートは裏付けにとどまり、特定層の「美容師の声」を商品企画に活かせていなかった

担当されている主な業務内容を教えてください。

マーケティング部では、商品企画・開発、デザイン、販促、広報まで幅広い業務を担っています。

筑城は商品のパッケージや販促ツールなどのデザイン全般、松岡はディレクターとして新製品の企画立案や発売までの進行管理を担当し、上村は企画立案やSNS運用などのPR業務も兼務しています。

Freeasyを導入する前の、アンケート調査に関する課題を教えてください。

1つ目の課題は、美容師という特定層の声を短期間で集める手段がなかったことです。

以前は代理店経由で顧客の美容室に紙のアンケートを配布し、次回の訪問時に回収してきてもらう……というアナログな方法をとっていました。しかしこの方法では、次回訪問のサイクルがかなり先だったり、多忙な美容師さんにアンケートを書いてもらえなかったりと、回答が思うように集まらず、スピード感にも欠けていました。

たとえばお客さんの髪の悩み、美容師さんが使うヘアケア商品のニーズなどを把握するには、やはり100人以上の回答が欲しいところです。しかしこの方法ではサンプル数を集めるのが難しく、正しい傾向がつかめず困っていました。

2つ目の課題として、従来導入していた調査会社経由のアンケート調査では、高コスト・長納期のため心理的ハードルが高かったことが挙げられます。年に1度はアンケートを実施していたものの、他に調査したいことがあっても費用対効果を慎重に検討する必要があり、「こんな内容にお金をかけていいのか」と二の足を踏んでしまっていました。

また、作成配布・回収・分析を待っていると商品発売のスケジュールに間に合わないため、実施をあきらめるケースも多くありました。

そして3つ目の課題は、本来知りたいはずの「根本的なニーズ」を聞けていなかったことです。

過去のアンケートでは、調査機会が限られていたため企画がほぼ固まった後で社内向け資料の数値を裏付ける調査がメインで、企画の初期でもっと自由な発想や意見を聞いたり検証したりするのは難しかったんです。

たとえば一般ユーザー向けの調査で「夏にひんやり冷感シャンプーを使いたいですか?」「残業で疲れた日は、シャンプーしないで早く眠りたいですか?」といった、商品のディテール以前の根本的な問いはなかなか立てられなかったですね。

稟議不要で始められる明確かつリーズナブルな料金体系・セルフ型でも安心のサポートが決め手となり導入

Freeasyを導入するまでの流れはどのようなものでしたか?

当時、マーケティング部では、美容師や一般ユーザーの声をもっと商品開発に活かしたいという思いから、さまざまな手段で情報を得る方法を模索していました。アンケートツールはその選択肢の1つだったんです。

IT系のツール展示会に参加したのがきっかけで電話をいただきFreeasyの詳細を知ったのですが、まず驚いたのは「月額・年額費用が不要な都度払い」「1万円からでも始められる」という料金体系です。この金額であれば社内稟議が不要なため、担当者の判断でフットワーク軽くアンケートを始められるのが大きな魅力でした。

同時に、商品開発の進行に合わせてアンケートを実施できるよう、作成・実施から回収・分析までをスピーディーに行えるかどうかも重要なポイントでした。この点も非常に早いと聞き、まずはお試しでアンケートを実施してみることにしました。

実際に使ってみると、ドラッグ&ドロップで項目を移動させるだけでアンケートが完成していくなど、画面がシンプルで操作性がよく、商品企画課の5名全員がすぐに使いこなせるようになりました。

さらに、配信前にFreeasyの担当者が設問をチェックし、設問の矛盾や分岐が多いときの設計ミスなどを発見してくれるサポートの手厚さに、「ここまで見てくれるんだ!」と感動したのが印象に残っています。

そして最大の決め手となったのは、やはりそれまで非常に苦労していた「美容師」という特定層からの回答が1〜2日で集まるスピード感です。初めてFreeasyで美容師限定のアンケートを実施した時は、まだ1日しか経っていないのに50人、60人とリアルタイムで回答人数が増えていくのを、昼休みにみんなで集まって見ながら喜んでいました。

スクリーニング機能で、求める層への定量調査があっという間に完了!商品企画の精度が向上した

Freeasy導入後、どのような効果がありましたか?

やはり、美容師に限定したアンケートがスムーズに実施できるようになったことが非常に大きな進歩です。

弊社ではカラー剤やパーマ剤などプロ専用の商材を取り扱っているため、美容師さんの視点から意見を聞くことが不可欠なのですが、Freeasyのスクリーニング機能を使うことで、これまで不可能だった美容師100名以上への定量調査が短期間でできるようになり、企画の確度が飛躍的に向上しました。

以前から商品の使用感や改善点などを直接ヒアリングはしていたのですが、Freeasyを導入してからは、100人規模の定量調査に加え少数の顧客の美容師を対象とした定性調査の両軸で進められるようになりました。おかげで意見の偏りをなくし、より客観的な判断が可能になりました。実際、数人の意見と100人へのアンケートでは結果が逆転することもあるんです。

商品パッケージについても、単なる好みだけでなく「お客様に売れるか・売れないか」という販売の観点からの評価も聞くことで、デザイン決定の重要な判断材料にできています。

次に、調査が「特別なイベント」から「日常業務」になったことも大きな変化です。

以前はアンケート調査は年1回が精一杯だったのが、Freeasy導入後は約4年で90件以上の調査を実施しました。回答が1~2日で集まり、アンケート設計から完了まで1週間程度で完了するため、調査が後回しにされることがなくなったのが大きな理由です。

マーケティング部では多岐にわたる業務を担っているため、各メンバーやプロジェクトから調査ニーズが頻繁に発生するのですが、Freeasyなら金額を上限設定できるので使用許可をとる必要がなく、予算管理もぐっと楽になりました。

このような背景から、アンケートの活用範囲がぐっと広がったのも成果の1つです。

初めにお話ししたように、以前のアンケート調査は社内プレゼン用のデータ収集が主な目的でした。それが費用・日数ともに調査へのハードルが下がったことで、企画初期のコンセプト調査やユーザーのニーズ調査、パッケージや販促物のデザイン評価など活用範囲が広がっていきました。

たとえば、美容師さんを対象にした手荒れ対策スキンケア商品のニーズ調査を行ってみるなど、アイデアを気軽に問いかけてフィードバックを得ることが増え、商品開発のあらゆるフェーズでアンケートを実施する文化が形成されているのを実感しています。

豊富な分析機能をさらに使いこなし、新事業のニーズ調査にもFreeasyをフル活用したい

今後、どのようにFreeasyを活用していきたいですか?

現在も非常に満足していますが、Freeasyは価格がリーズナブルなのにクロス集計などさまざまな分析機能が備わっているので、今後はこれらの機能をさらに使いこなし、収集したデータをより深く分析できるスキルを身につけていきたいです。

実は現在、新事業展開の計画が進行中です。これにはFreeasyを活用したエンドユーザー向けの調査が不可欠になると考えています。

従来のオンラインアンケートサービスでは、発売前の商品はモニター依頼できないことがほとんどなのですが、新商品の開発段階で、条件に合ったモニター層を絞り込み、試作品を使ってもらって使用感や良かった点・悪かった点をアンケートで集計できる「ホームユーステスト」をFreeasy上で一気通貫で実施できるプランがあると嬉しいですね。

また、現在美容師さん対象で行っているのと同様に、定量調査から個別のオンラインヒアリングや座談会などを実施し「この商品のどこに顧客が反応しているのか」「どこを強みとして打ち出していけばいいのか」といった深掘りをしていきたいです。

弊社では商品開発の企画案立ち上げに際し、市場規模や市場成長性の項目が必須項目なので、マーケティング部でも、今後もFreeasyを活用して定量調査により注力していきたいと思っています。

※本記事の内容は2025年8月の取材をもとにしています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

プロフィール

三口産業株式会社

会社概要

大阪に本社を置く、美容室専売のヘアケア剤やカラー・パーマ製品などの開発・製造・販売を行う化粧品メーカー。「やさしさを追求した商品とサービスで自分らしい美しさを叶える」をミッションに、プロの美容師とエンドユーザー双方に支持される製品を提供し続けている。

URL

https://www.mikuchi.jp/company/profile

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